先日、北陸新幹線のかがやき・はくたかに乗る機会がありました。
皆様に好評をいただいている当ブログの「子連れ新幹線シリーズ」第3弾
として!
今回は実際に乗車してみて、子連れで北陸新幹線「かがやき・はくたか」に乗るときは7号車か8号車がよい!
ということがわかったので記録していきます!
目次
北陸新幹線
運行区間
北陸新幹線は長野新幹線を延伸する形で2015年に開業した比較的新しい路線です。
北陸新幹線という名称の誕生に伴い、長野新幹線という名は廃止されました。
- かがやき:のぞみタイプ、全席指定
- はくたか:ひかり・こだまタイプ、1~4号車自由席
- つるぎ:大阪方面特急サンダーバードのアクセス新幹線、12両編成も8,9,10,12号車使用不可
- あさま:旧長野新幹線、長野止まりのこだまタイプ、1~5号車自由席
現在は、以上の4タイプが走っています。
全て12両編成ですが、タイプによって座席設定が異なります。
つるぎ以外は最上級クラス:グランクラスのフルサービスを受けられます。
車輌
北陸新幹線で使用されている車両は、開業と同時にデビューしたE7・W7系です。
こちらの車両は、上記の北陸新幹線:かがやき・はくたか・つるぎ・あさま +上越新幹線:とき・たにがわ、で使用されています。
営業路線の区間がJR東日本・JR西日本にまたがることから両社(E:East, W:West)所有の同型車両が混在している形になります。
外観、内装はほぼ同じで、利用者的にはWi-FiがJR東・西で違うくらいです。
2019年の台風19号による千曲川氾濫で新幹線が水没したニュースは記憶に新しいと思いますが、あの車両です。
北陸新幹線の7・8号車がおすすめの理由
北陸新幹線は12両編成です。
かがやき以外は、東京寄り1~4,5号車が自由席です。
北陸新幹線の7・8号車をオススメする理由は4つ!
- おむつ交換台のある広い多機能トイレ
- 通常の男女別トイレも併設
- 授乳のできる多目的室
- 間口の広い出入り口
- です。
もともと7号車が普通車の中で唯一、車いすのまま乗車できるスペースを有していることに関連していると思いますが、子連れにとっても大助かりの設備です。
多機能トイレ
多機能トイレは他路線の新幹線と大体同じですが、なんせ新型車輌なのでキレイで、細部の利便性もアップしています!!
他の男女兼用トイレにももれなくおむつ変え台はありますが、作業のしやすさはこちらの方が段違いにいいです。
おむつ専用ゴミ箱がある点もいいです。
一般トイレ
一般のトイレは男性専用、男女兼用が各1基と手洗い場があります。
多機能トイレのある車輌は男性専用トイレがない新幹線もあるようですが、北陸新幹線は設置があるので、混雑時も回転が落ちることなく、安心です。
一般トイレの男女兼用にもおむつ替え台があり、このように取り付けてあります。
また、7号車を除く、奇数号車の一般トイレにはこのように女性専用トイレも設置されています。
こちらには着替え台と専用の洗面台がついています。
多目的室
多機能トイレの向かいに多目的室があります。
多機能トイレと同じくらいのスペースに、フルフラットにできる二人掛けチェアなどがあります。
基本的には予約はできず、当日空きがあれば車掌に言うと無料で使わせてもらえます。
なお、多目的室を予約できる対象は、座席に座っての移動ができないなど、多目的室を利用しないと移動できないような障がいをお持ちの乗客で、あらかじめみどりの窓口で予約できます。
(通常、車掌に申し出ない限り施錠されており自由に開閉はできませんが、この時は特別な事情で一時的にオープンになっていました。)
間口の広い乗降口
また、車いす対応のため通常の倍近くの幅がある乗降口もここにあります。
少し大きなベビーカーで乗車される際はこちらから乗降されるとよりスムーズですね。
(通常の乗降口では普通のベビーカーがギリ通れるかどうかレベル)
また、車椅子用乗降口がある関係か、各駅とも7,8号車あたりにホーム〜改札用エレベーターが設置されているのも便利ポイントです。
これまで紹介してきた設備一式は、他の新幹線同様に、5列+α分の空間を利用しているので広いは広いのですが、これまで利用したN700系のそれと比べてデッキが特別長い印象はありませんでした。
車いすスペース
先ほどから、トイレなどの設備を「車いす対応」と言っていますが、そもそも7号車に車いすのまま利用できるスペースがあります。
通常、座席についているコンセントが壁面についていたり、テーブルがあったりと、車いすでも普通の座席と変わらない設備を利用できるのは嬉しいポイント。
無料Wi-FI
北陸新幹線(E7・W7系)は全編成・全車輌無料WiFiスポットを設置しており、簡単な登録だけですぐに接続することができます。
ただ、車両の管轄によって使えるWi-Fiが違い、E7系=JR-EAST Free Wi-Fi、W7系=JR-WEST Free Wi-Fiです。
調子いい時は、ネット検索、SNSはもちろん、Netflix,Youtubeなどの動画配信サイトもサクサク見ることができました!
が、筆者のアンドロイドスマホはEASTとあまり相性よくないのか、ログインが不安定でした。
ちなみにトンネルの多い北陸新幹線、トンネル内では相変わらず携帯回線は弱めです。
荷物置きスペース
北陸新幹線の全号車に無料で使える荷物置きスペースがあります。
東海道新幹線では有料化されたりしていますので、ありがたいです。
ベビーカーも置けるので、利用させていただきました。
ここ使えるかどうかで移動の快適さがだいぶ変わる気がします。
余談
・実は7・8号車じゃなくてもいい
今までずっと7・8号車がいい!と言っていましたが、実は同様の設備が同じ編成内にあります。
それが、11・12号車です。
が、ここ・・・
です。
というわけで普段使いにあんまりなのでご紹介しませんでしたが、上位クラス利用時も安心して利用できます。
・9号車はリモートオフィス車両のこともある
今回おすすめした7,8号車の後方9号車は平日限定でリモートオフィス車両として提供されています。
東海道新幹線のS work車両と似たサービスです。
starwave-disneyandtravellife.hatenablog.com
ただ、北陸新幹線の車内Wi-fiおよび携帯回線の環境は、東海道と比べると不安定で、かといってこの号車専用の高速Wi-Fiが用意されているわけでもないので、ちょっと覚悟が必要です。
・上越新幹線でも同じ
冒頭にチラッと書きましたが、北陸新幹線に投入されているE7系は、現在上越新幹線の主力車両として使用されており編成も全く同じです。
上越新幹線の「とき」「たにがわ」をご利用の際も参考にしていただけます。
車窓で社会科を学ぼう!!
北陸新幹線は東京駅のある関東平野を起点に、碓氷峠を越えて標高が高い長野、起伏の険しい新潟(上越エリア)、急勾配の河川が作った数々の扇状地のある富山、白山を望む石川、そして福井と、地理で学ぶキーワードが目白押しの楽しい路線です。
車窓から見る景色の移り変わりを通して親子で社会科を学ぶのはどうでしょうか?
今回は、富山・新潟・長野の特徴的な地形の一例を学んでいきます!
富山県東部、長野県との境に位置しています。
黒部川の扇状地は有名な黒部ダムを上流に持つ、黒部川が作り出した美しい扇状地。
黒部宇奈月温泉駅付近を走行中、山側・海側ともその雄大な扇状地を体験することができます。
姫川にかかる橋からは河川と日本海を望むことができます。
糸魚川の景色は昔、特急はくたかからよく見ていましたが、新幹線から見る景色は同じなのに違って見えてなんか不思議。
海とは反対側、山側を見ると海からそう遠くないのに険しい山々が続きます。
フォッサマグナはかつて日本を真っ二つにした有名な地溝帯です。
糸魚川はその形跡をよく観察できるエリアとして有名です。
糸魚川は「糸魚川静岡構造線(糸静線)」というフォッサマグナの西端の様子を観ることができます。
この辺の詳しい事は2021年にブラタモリで紹介されていました。
「フォッサマグナ〜“日本”はどうできた?〜」 - ブラタモリ - NHK
糸魚川から東京方面に行くときは海沿いの景色もほどほどに長いトンネル区間となって、それを抜けると一気に山岳地帯に入ります。
妙高高原です。
上越妙高駅の標高は510mです。
長野県でも比較的低地のエリアで長野のイメージとは少し違った広い平地が広がります。
度々噴火を繰り返す現役の活火山です。
浅間山の標高は2,500mありますが、見る感じそんな高くは見えません。
それもそのはず。
軽井沢駅の標高はなんと940m!!
日本の新幹線の駅で最も標高の高い駅です。
まぁそんな高低差の激しい区間を走る新幹線なので、トンネル区間でもないのに耳が詰まる感じがする体験ができたりします。
と、いう感じで...楽しい車窓でぜひ学びを!!
総括
子連れで乗る北陸新幹線は7・8号車が安心・快適のべスポジです!
これからも他路線の新幹線に乗ると思うのでまた子連れ目線で記録できればと思います!
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