先日思いつきで行った電車旅で珍しい車両を体験したので記録していきます。
目次
近鉄特急ビスタカー
ビスタカー(Vista Car)は近鉄保有車輌のうち、2階建車輌を連結している特急列車の愛称です。
Vista(展望)とCar(車両)を合わせた造語で近鉄の登録商標だそうです。
大人気の観光列車「しまかぜ」「ひのとり」も2階建車両を連結しているのでビスタカーの仲間です。
現在の車両は1978年にデビューした第3世代。
2階建車両は階上席と階下席で構成されています。
階下席は、半個室のボックスシートになっています。
1両に2室のみの設定。
3-5名利用時のみ選択可能な席となっています。
ビスタカー階下席のスゴいところは、グループ専用席なのに「個室料金」が不要なこと。
人数分の普通運賃+特急料金のみで利用可能です。
各ライナーのデラックス席(グリーン車相当)や、しまかぜ・ひのとりは特別料金が適応されるので、それと比べたらかなりお得です。
階下席(サロンシート)
それでは席を見ていきます。
乗降口は吹き抜けになっていて、階上・下席を一望できます。
階段中央にいるぬいぐるみは再ブレイク中の志摩スペイン村のキャラクターです。
昔よく乗っていた上越新幹線Maxの車両を思い出す構造です。
階段を下っていくと、半個室の階下席にダイレクトにアクセス。
シート全景はこんな感じ。
大きなテーブルを中心に2名用・3名様の各ソファがあります。
階段を下ってからのこのレイアウト・色使いは確かにヨットのキャビンそのままです。
ソファはほど良いフカフカ具合で快適そのもの。
大人2名+小さい子供2名であれば全然余裕の広さがあります。
反対側から見るとこんな感じ。
階段直なので乗降口がよく見えますが、意外にも階上・下でお互いが視界に入りにくい構造になっていて、それほど気になりませんでした。
また、床下暖房がしっかり効いているので、真冬でも寒さは感じませんでした。
階下席の高さはこんな感じ。
面白いくらいにホーム地面とフラットです。
走行中は普通に景色が見えるので通常車両とあまり変わりありません。
特急電車の車内のゴミ箱って大体乗降口にありますが、ビスタカーのゴミ箱は乗降口は乗降口でもボックス席寄りに設置されています。
階下席は各号車とも「21」「22」の2部屋ありますが、ゴミ箱は「21」寄りの一段目の階段の横にあります。
片道はこの「21」をアサインしていたので、ほぼ自席にゴミ箱が付いているようなもので非常に便利でした。
逆にトイレは車両の端にあるので階下席からだと一度階上席を抜けて行く必要があります。
トイレは改修後なのかウォッシュレット付き。
反対側に手洗い場があって、ハンドペーパーの代わりに、近鉄特急の車両たちが印刷された袋に包まれたウェットティッシュが用意されていたのが印象的でした。
鳥羽に向かうということで、京都・奈良の田舎風景を越え、三重県に入ったらしばらく海沿いを走るんだろうと勝手に想像していたんですが、無知でした。
海沿いを走るのは鳥羽到着直前の一瞬で、このときわずかに入江が見えるだけです。
それでも到着前に伊勢湾らしい景色を拝めてテンション上がるものです。
鳥羽水族館
まもなく開業70年を迎える老舗水族館で、
「日本一飼育種数の多い水族館」
「国内でラッコを飼育しているレアな水族館」(もう1箇所は福岡のマリンワールド海の中道)
で、最近ちょいちょいテレビで取り上げられている水族館です。
イルカショーがない代わりに、アシカショーが1日数回あるのですが、これが意外と面白くて。
「イルカショーないのー...」ってゴネてた我が子はワクワクでおかわりしていました^^
その他ペンギンのお散歩など分刻みでイベントが目白押しで、なかなか楽しい水族館でした。
ペンギンの水槽の展示方法がなかなか美しくて、真冬の訪問にもかかわらず、一緒に入りたくなるくらい気持ちよさそうでした。
鳥羽マルシェ
水族館を後にして、駅前の鳥羽マルシェで帰りの食料調達。
鳥羽マルシェは産直市場にレストラン、足湯があるお立ち寄りスポットです。
産直市場は魚が豊富で、宿泊の宿でも食べれるようその場で捌いてくれるサービスはGood
でも・・・
電車で食べれるようなお弁当の販売がないんです。
というわけで、お向かいの鳥羽一番街へ
鳥羽1番街
ぱっと見寂れた、時代遅れの物産館と思いきや、意外にも賑わっていて。
確かに古いっちゃそうなんだけど、品揃えは抜群に多いし、レストラン街も味があっていい感じで、悪くないです。
1,2階のお土産コーナーにはお弁当がないので、レストラン街へ向かいます。
今回は「えびしま」さんのテイクアウトメニューを注文しました。
リーズナブルに地元飯をテイクアウトすることができます。
注文から15分程度で受け取ることができました。
えびしまさん以外にも気になるお店がちょこちょこあるのですが、その中でも一番気になったのが、「浜幸」さん
(この名で故:浜田幸一さんを思い出した方、ありがとうございます^^)
100食限定の激得手こね寿司ランチ:1,880円(時価)
その内容が豪華すぎて、気になる!!
ランチ営業の後の休憩時間だったようで試せず・・・必ずお昼にこよう。
鳥羽水族館に来館した小学生未満の子供向けに同施設1階のMINERVAで使えるアイスクリームクーポンが配布されていたので(鳥羽水族館内で配布)、引き換えて頂きました。
真珠の粉末が入ったアイスのレギュラーカップが指定でいただけるとのことで実食。
非常にさっぱりしていて美味しかったです!
ということで仕込みが終了したので、帰りの電車に乗り込みます。
「#居酒屋特急」開店です。
というのも、シーズン2が放映されていた#居酒屋新幹線に完全に影響を受けていた筆者。
特急乗るし、ボックス席だし、真似っこしたい!!
ということで・・・
居酒屋特急、本日の営業時間は鳥羽〜京都間、約2時間20分です。
- えびしまの焼きタコ弁当
- 青さ牡蠣の佃煮(鳥羽1番街)
- 伊勢角屋麦酒のNekonihiki
- 伊勢角屋麦酒のヒメホワイト
です。
これ以外に、えびしまのひもの弁当、鳥羽マルシェの地物みかんも購入。
最高の座席で今日一日の思い出を家族で話しながら食べる地元食材・・・至高の時間でした。
余談
ひのとりとすれ違う
伊勢中川駅手前で信号待ちをしていた時のこと。
名古屋方面から大阪方面へ向かうひのとりとすれ違いました!!
大阪難波〜近鉄名古屋間を走る特急なので筆者の生活圏で見かけることは皆無。
生で見る実写はフランスのThalys(タリス)やイタリアのItaro(イタロ)を彷彿される洗練されたデザインで物凄くかっこよかったです!!
総括
近鉄特急ビスタカーの階下席(サロン席)とぶらり日帰り旅を記録していきました。
階下席は小さい子連れファミリーの長距離移動にもってこいの、超オススメ席!
特別料金が不要で、人気観光特急と比べて直前まで予約取りやすいのも嬉しいポイントです。
鳥羽については帰りの車内で食べるご飯探そうと思ったら少し工夫が必要なので、事前の下調べは必須だと思いました。