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(2回目が...)コロナウイルスワクチン接種を受けてみた@医療従事者優先接種

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何かと話題の新型コロナウイルスのワクチン。

優先接種の「その他医療従事者」として接種できたので、記録していきます。

(※当該ワクチン接種は「努力義務」です。接種を勧める意図はありません。)

(※完全に個人的な忘備録です。個人の経験ですので実際は異なる場合があります)

目次

 

[ワクチン接種スケジュールの実際]

医療従事者の接種の流れとしては

①接種の希望調査(所属医療機関に勤める全スタッフが対象)

②接種を希望した者に問診票等送付(所属医療機関宛)

医療機関ごとに接種会場となる指定の診療所・病院に予約を取って接種

④2回目接種は③の繰り返し

となります。

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ワクチン接種スケジュール(yahoo JAPANより)

本来は2月下旬に問診票が所属医療機関に送られてきて、3月中旬接種予定でした。

接種希望の調査は確か2月中旬くらいとまずまずの出だしでした。

しかし、肝心の問診票送付は何度も延期の連絡を受け、実際に問診票を手にしたのは4月下旬でした。

そしていよいよ5月10日より接種開始で、5月18日に1回目を接種する予定でしたが、

指定接種会場(近所の内科診療所)より「ワクチンを予定数確保できなかった」との連絡を受け、延期。

結局、1回目を接種できたのは5月29日でした

(うちの自治体はなんでも遅くて、昨年はマスク・給付金系はすべて全国最下位レベルに遅かったので、おそらく今回もかなり遅いほうだと思います。都会で働く同期はだいたい4月中に2回接種済みでした。)

[なぜ医療従事者の接種より高齢者接種の方がスムーズなのか]

4月12日より準備のできた自治体から65歳以上の高齢者への優先接種が開始されましたので、

筆者の所属する自治体では先行医療従事者をのぞく多くの医療従事者が、65歳以上の高齢者よりも1ヶ月以上遅くれての接種開始となりました。

これにはお役所的な理由があって、

  • 医療従事者の接種: 都道府県単位で取りまとめ
  • 高齢者の接種: 市町村単位で取りまとめ

と、医療者と高齢者でワクチン接種を管轄する責任者が違うんです。

なので、各自治体の区分別人口、行政レベル、規模などによって差が出てしまい、全国的に医療従事者の接種遅延が相次いでいる状況となっています。

ちなみに自身の1回目接種日時点でワクチン接種に関する国内統計は以下の通りでした。

・累計接種人数

8,104,589人 (総人口の6.8%)

・うち医療従事者の割合(対象480万人のうち)

少なくとも1回接種済: 91%

2回接種済: 58.9%

・2回接種が終了している者の人数

3,071,739人 (総人口の2.5%)

(参考:チャートで見る日本の接種状況 コロナワクチン:日本経済新聞)

大規模接種が開始され今週から一気に人数が増えました。

で、自分ですが...なんと医療従事者の中では最遅の接種となったようです(笑

なんとなく予想はしていたけど、さすがです。

医療従事者480万人のうち2回目接種を終えた割合は58%であり、理論上、医療従事者というグループは集団免疫を獲得したこととなります。(そんなグループはない)

ただし、当然、医療従事者中にも接種を一定数見送ったスタッフがおり、この割合がどう算出されているのは不明です。

(6月8日追記: →6月6日時点で接種率101%となり、予想通り480万人よりも多い人数の医療従事者が接種していることが明らかとなりました。受付とか助手とか無資格のスタッフや個人医院の家族も医療従事スタッフとして登録できるので、そりゃ480万人以上いるよね。)

[接種の流れ]

※接種の流れについては各自治体によって形式が違いますので、以下は筆者の場合の一例です。

[所属医療機関に届いたもの]

所属医療機関に希望者個々に封筒が届き、以下の書類が入っていました。

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接種の受け方とファイザー社のワクチン説明書(一部加工)

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2回分の問診票(一部加工)

接種券付き予診票は2回分入っていました。

新型コロナワクチンの予診票・説明書・情報提供資材|厚生労働省

↑一般向けはこちらからダウンロードできます。

医療従事者との違いは右上の接種券(クーポン券)の部分が予め印刷してあるか、貼付の必要があるかの違いです。

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接種記録書

で!この最後の接種記録書が超重要で、

2回分のロットナンバーシール+会場印が押された接種記録書=ワクチン接種証明書(暫定)となります!!

まもなく、一般の方は役所で記録書と引き換えに証明書(パスポート)が発行されるそうですが、

医療従事者の場合、現時点でこれが暫定の証明書となるので大事に保管しておかないと大変なことになります。(個人で保管しなければならない)

[追記]

自治体から一般向けに送付される、いわゆる「接種券」が7月2日に郵送されてきました。想像以上に早い時期に送付され驚きました。

一般向けは接種券と記録書がシールになってて、医療者向けと全然違うのね・・・

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一般向け接種券

ちなみに我が夫婦は優先接種と職域接種の対象者。

夫は優先接種を受け、妻は職域接種を見送ったため(接種済みです)、こちらの接種券は当面出番なしです。

[接種までの流れ]

筆者は医療機関の長ではないので、特に予約作業は不要で、

指定された日時に、必要書類を持って、所属医療機関の接種希望者全員で接種会場(近所の内科診療所)に向かって、接種を受けるだけでした。

内科診療所だったので受付で予診票と身分証を出して、順番に呼ばれ血圧測定と問診の後に接種。待合室で15分待機して問題なかったので帰宅。という感じでした。

実際の接種会場での流れは厚生労働省作成の動画をご参照ください。

youtu.be

[接種後の状況(随時更新)]

被接種者: 30代男性 注射はかなり嫌いなタイプ。

接種したワクチン: ファイザー社 コミナティ筋注

1回目接種(5/29)

接種時の痛み: 優しいチクリだけで薬液の注入感もなく、注射嫌いでも余裕でした。

接種当日:接種後1時間くらいに一瞬軽い動悸があったけど、おそらく心因性。接種部位は弱い接種部位反応(ぼわーっとした違和感)のみで痛みはなし。全身の変化もなし。

接種翌日:夜中に接種部位疼痛を自覚。安静時は大丈夫だが、午前中は腕をあげると筋肉痛の様な痛みが少しあった。午後になると少しマシになるも接種部位の疼痛のは終日自覚。それ以外の症状の発現はなし。→翌朝(Day3)で消失。

1回目の副反応は軽微な接種部位疼痛が1日あっただけでした。

2回目接種(6/19)

接種時の痛み: 1回目と比べて刺入感・注入感共にそこそこ強くて、筆者らのグループについては全員「1回目よりめちゃ痛かった」です。接種5分くらいは痛くてジンジンしました。

接種当日: 接種時の痛みから強めの反応を覚悟するも・・・何事もなく終わり就寝。

接種翌日: あれ・・・めっちゃ元気。接種部位疼痛は1回目より軽度で、蚊に刺された程度の腫れと痛みのみ。→Day3で完全消失。

2回目については接種自体はそこそこ痛くて、注射嫌い的にはギリギリ持ちこたえられるレベル。でしたが、副反応については幸い無いに等しかったです。

ただ、1回目・2回目共にDay3まで胸骨あたりの重み(違和感)を時より感じたことは併記しておきます。(噂になっている心筋炎の症状は感冒様なのでこれでは無い。)

[日本における副反応の報告]

各種メディア等でワクチンについては色々言われていますが、現在日本で使用されているワクチン(特にファイザー社製)についてわかっていることは全て、厚生労働省の特集HPに記載されています。

これ以上もこれ以下もありません。

また、接種に関わる最新の統計については、以下のように定期的に集計され、どのような人がどれだけの人数接種し、どのような副作用(副反応)がどの程度出ているのか、世界中から閲覧できるようになっています。

https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000784442.pdf

ワクチンの効能は性差・年齢はもちろん人種間でも大きな違いが出てくるので、日本で取った統計を参考にするのが一番いいかと思います。

この報告によると、

  • 副反応として最も頻度が高いのは接種部位反応(接種部の疼痛・発赤・硬結など)
  • 発熱、頭痛、全身倦怠感は1回目ではほぼないが、2回目ではかなり頻度が高い
  • 発熱、全身倦怠感は高齢者よりも20,30代の方が頻度が高い(特に若年女性に顕著)
  • 副反応は接種当日〜翌日に発現しおよそ5日目頃にほとんど消失する
  • 被験者には2回目接種翌日の勤務は控えるよう勧告した。6.5%が病休した

ざっとこんな感じです。

大事なことは、

現時点でワクチン接種に伴う重篤な副反応を起こす可能性は限りなく低い

ということ。

これは同じmRNAワクチンのモデルナ社製品や英国で問題になっているアストラゼネカ社製品(ベクターワクチン)についても同じことが言え、ワクチン接種自体はあまり恐ることではないことがわかってきました。

(※アストラゼネカ社ワクチンは治療可能な脳静脈洞血栓症(CVST)の発症報告があり騒動となりましたが、頻度が約700万人分の数人と「非常に稀な重篤な副反応」との認識が強くなってきています。)

↓詳しくはこちらの記事を参照ください↓

starwave-disneyandtravellife.hatenablog.com

[筋肉注射マニュアル]

マニアックですが、奈良医科大学が作成した筋肉注射マニュアルが一般公開されています。

(先ほどの厚労省の動画の手技は古く、現在は奈良医科方式を基本としています。)

賢明な方は、「ワクチンの副反応以前に、注射針の刺入による神経障害のリスクだって不安じゃない?」って思っている方もいると思います。

そのあたりも詳しく、わかりやすく説明されているので気になる方はご参照ください。

www.nmu-resident.jp

一応手技のポイントとしては、

  • 肘は自然に下ろして、手のひらは内側に
  • 刺入部位は肩峰から10cm下
  • 穿刺はペングリップで垂直に20mm、速やかに

です。基本は神経障害が出ないために考えられた手技となっています。

起こり得る有害事象としては、

腋窩神経障害、橈骨神経障害、SIRVA (ワクチン接種関連肩関節障害)

が想定されます。いずれも肩周囲の知覚・運動、手指の運動に影響が出るので基本手技を守ることが肝要です。

[余談]

ワクチンの価格はどれくらいなのか。

今回のワクチン接種については例外なく全てが公費負担なのでお支払いは発生しません。

しかし、その裏で(ワクチン費用+接種費用)を国が全額負担しています。

これが一体いくらなのか、という・・・

①ワクチン費用

コミナティ筋注の1回接種分の価格は欧州で19.5ドル、日本では2,070円と公表されています。

現在の為替レート(1ドル=約109円)で計算すると本場欧州より日本の方が安いのはちょっと不思議です。(算数が苦手で理解できないだけ)

これ、ワクチンの価格としては、非常にお安い方ではあるのですが、

日本の場合、接種対象者が約1億人(16歳以上の全人口)いるので、ワクチン費用だけで4,000億円(全2回接種分)が必要となります。

②接種費用

これに加えて、接種という診療行為について、通常の診療報酬が発生します。

予防接種は自由診療なので、少なくとも(初診料:2,820円)+(注射実施料:200円)が接種毎に発生。

 

というわけで、少なく見積もって1兆円の費用が今回のワクチン接種に必要となります。

ちなみに診療報酬の部分は通常、各種保険組合や市町村から支出されますが、今回は公費負担ですので、全て国庫支出です。

それだけの国庫支出が発生していると考えると、破棄をなるべく無くす工夫は重要かな、と思いました。

 

[総括]

新型コロナウイルスワクチン接種について忘備録色強めに記録していきました。

今回のワクチンを受けた理由は「職業上、今、簡単に、接種できるから」です。

今すぐ受ける必要があったか、と言われたらそうは思っておらず、打ち手になる可能性がある者として一般接種に先立って経験は必要かな、という意味合いが強いです。

副反応については、ほぼ無くてブログ映えせず申し訳ないのですが(笑) 個人的には貴重な休日を元気に過ごすことができてよかったです。

 

ワクチンの実際の効果は不明ですが、主に

  • 重症化を予防できる
  • 感染しても拡散を抑制できる

が期待できる(ある程度報告が上がってきている)と言われており、

国が最も抑えたいであろう「重症化」を予防するために使うのであれば、やはり有病者・高齢者を優先にどんどん接種してあげるのが良いかと思います。

(実際の効果がどんなもんかは接種してみないとわからないしね。)

(※ワクチン接種は日本経済を回復させるためと首相は仰ってました。by Newsweek日本版2021年5月18日号)

mRNAの信頼性・副反応については、長期的な面も含めて色々言われていますが、「よくわかってない」が大前提の上で、短期の結果としては厚労省インパクトのある論文では相違ない結果が示されており、ワクチン接種による利益は大きいという認識は世界共通かと。

実際、一般人よりも医学・生物学的な知識が豊富な医師の多くが接種していることが、「ある程度の安全性はある」という何よりの証拠かと思います。

 

一方で、接種を終えた方々が「やっと打てた!もう安心!!」なんてインタビューを撮った映像がよく流れるようになりましたが...

ワクチンは特攻薬ではありません。

(接種率40%超のチリでは非接種群の気の緩みと変異株への置き換わりで感染爆発を起こした。)

アンド

ワクチンの効果は結構短いです。

(約6ヶ月程度と予想されている が、誰も知らない)

終息宣言が出るまではニューノーマルの生活とワクチンの定期接種は必要かなと。

 

ということは...特に受験生で接種を希望する方。

次の冬〜春時期の大流行に備えるのであれば、今急がなくても今年秋頃の接種の方が大事な時期に効果が発揮できる可能性が高いと思います。(完全に個人の意見です。)

 

任意である以上、接種の判断は個人に任せるべきで、打ってもいいし、打たなくてもいい。

でも、接種歴の有無で差別されることだけはあってはならないと思います。

どちらを選択しても、最終的にはバランスが取れて皆の利益になるはずですから。

 

 

執筆時点で日本国内で感染したことのある国民は約200人に1人(0.5%)、致死率は約1.5%とまだまだ少ないです。(致死率の低さは優秀と言えます。)

目標とする国民の半数以上がワクチンを接種し、抗体を獲得するまでまだまだ時間はかかるし、そもそもこの賢いウイルスとのいたちごっこはしばらく続くでしょう。

ワクチンを接種してもニューノーマルの生活を忘れず、落ち着くその日まで耐えることには変わりなさそうです。

 ただ...今年の夏は去年より屋外でのノーマスクへの理解が進めばいいなと思っています。

(初稿)2021/5/29 (第2稿) 2021/6/25