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3回目コロナウイルスワクチン接種を受けてみた@医療従事者追加接種

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昨年2月に波乱の幕開けとなったコロナウイルスワクチン接種。

高齢者・医療従事者など比較的早期に接種を終えた国民については、そろそろ追加接種の時期を検討せねばといっていたら・・・案の定オミクロン株が流行。

この影響を受けて、筆者は予定よりも早く、追加接種を受ける運びとなりました。

今回も個人的な忘備録として記録して行こうと思います。

(※当該ワクチン接種は「努力義務」です。接種を勧める意図はありません。)

(※完全に個人的な忘備録です。個人の経験ですので実際は異なる場合があります)

目次

 

3回目ワクチン接種のスケジュール

当初3回目のワクチン接種は全員もれなく「2回目接種から8ヶ月以上経過後」でした。

さらに、前回は接種券がなくても接種できた医療従事者も、今回は自治体から送付される接種券ないと接種できないルールとなりました。

そもそも政府が示す「8ヶ月以上経過」の科学的根拠は乏しい(後述)のですが、急いで打ちたいわけじゃないしまぁいいか。と思っていました。

ところが、オミクロン株の拡大を受け途中から、

医療従事者については「接種券はなくていいから順次接種可」に変わりました。

(※接種券が手元に届いたら直ちに接種した場所に提出する必要はあります。)

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3回目接種のスケジュール(yahoo Japanより)

筆者は本来2022年2月以降の接種対象ですが、準備が整ったため1月接種となりました。

自身の3回目接種までの流れは、

① 2021年11月下旬〜所属医療機関より対象職員に順次希望日伺い(大病院所属なので院内接種)

② 接種券未着のため、1,2回目の接種記録書のコピーを提出

③ 所属医療機関内で接種

(接種数日前に自治体より接種券が届いたので結局通常の手順で接種しました)

以上です。

前回から所属が変わって、大病院にいるので、事務方から案内された通りに動けば院内で接種できるため、能動的な予約行為とかは一切ありませんでした。

(その代わり接種拒否の選択肢は事実上ないんだけども、笑)

我が国のワクチン接種の状況

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我が国のワクチン接種率(Yahoo JAPANより)


昨年の出だしは混乱し、様々な情報が飛び交いましたが、繰り返す変異株の影響でなんやかんやで目標の7割を超える、総人口の78.7%が2回接種を完了しています。

3回目接種を終えた国民は総人口の2.7%とのこと。(あと数週間もすれば一気に増えると思います。)

自身が2回目接種した時は医療従事者480万人のほとんどが接種完了している状態でしたので、今回はかなり早い段階での接種となりました。

先述の通り、所属が変わって勤務している院内で接種できた影響は大きいかも。

個人的にはそんな急がなくてもと思っていたのですが、仕事に影響が出ますので(笑

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年齢別統計(日経新聞特設HPより)

年齢別に見るとこのような状況。

日に日に接種対象年齢が引き下げられ、現在では5歳から接種できるようになりました。

50歳代以上の層は軒並み90%以上の接種率ですが、30歳代以下が80%を下回っているため、総人口での接種率が多少低くなっています。

実際、外来で接種状況を聞かなければいけないシーンがあるのですが、若年層はこれくらいの確率で未接種の方がいらっしゃいます。

理由を聞いてみると大体は、「なんとなく怖い」「周りが打ったから自分はいいかな」という感じでまぁなんとなくズルズルと。といった感じのようです。

接種は努力義務ですし、筆者自身この意見は理解できますので全然いいんです。

もう一つ、彼らを責めない理由があって、

分科会の尾身会長がとある学会の招待講演で紹介された統計結果の一つに、

「未接種の若者は自主的に外出を自粛する傾向がある」

「現状、外食・飲み会に出向いているのは接種完了の40,50歳代が最多」

(この場合の「若者」は39歳以下の未成年・成年の国民)

というのがありました。

未接種の若者は接種しない代わりに自分と他人を守る行動をしっかりしているらしいのです。

それが彼らの意思表示であるのであればそれも一つと支持するのが妥当かと。

政府の取組|厚生労働省

新型インフルエンザ等対策有識者会議|内閣官房ホームページ

接種後の状況

だいぶ話が逸れましたが、3回目接種後の状況を記録します。

被接種者: 30代男性 注射はかなり嫌いなタイプ。

接種したワクチン: ファイザー社 コミナティ筋注(1,2回目と同じ)

1,2回目とも接種部位疼痛以外の副反応はありませんでした。

3回目接種(1/28)

接種時の痛み: 優しいチクリだけで薬液の注入感もなく、注射嫌いでも余裕でした。

接種当日: やっぱり接種後数時間は胸骨あたりの違和感がありました。その後夜から少しずつ接種部位疼痛が発現。当日はこれくらいで済み、就寝。

接種翌日: 明け方に発熱・四肢の関節痛・90度以上の挙上が辛い程度の接種部位疼痛を自覚。体温を図ると、37.8℃。

この時点で出勤できないの確定したのでこの日は欠勤。

しっかり目覚めてからは体温が38℃前後となり関節痛・頭痛も強くなってきたのでアセトアミノフェンカロナール)1000mg飲んでベッド上安静。

お昼になると少しずつ落ち着いてきたのですが、終日症状が続きました。

特に頭痛がひどくて辛かった。

夜になると再び悪寒、関節痛が発現。カロナール飲んで就寝。

接種2日後: 接種部位疼痛はいまだにしっかり。軽い頭痛と関節痛も続きます。

接種3日後: 接種部位疼痛が長引いています。前日まで結構しんどかったのもあってか疲労感が強めでした。

接種4日後: ほぼほぼ普段通り。お昼ごろに接種部位疼痛が気にならなくなりました。

まとめ: 今回はしっかりと副反応を体験し、丸2日ダウンしてしまいました。接種部位疼痛が今までより長く続き、数日は寝返りが痛かったです。あとは、毎接種後数時間程度発現する胸を抑えられるような違和感がなんなのかだけ謎です。

余談: ワクチンの効果は結構すぐ無くなる?

イギリス政府が発表したオミクロン株に対するワクチン有効率等のデータ

昨年のワクチン接種開始時点では、ワクチンの有効率=予防効果の高さは約6ヶ月程度は維持できる、との見込みでした。

しかし、オミクロンに対してはかなり話が変わるようで、英国保健省の所属機関である英国保健安全保障庁(UKHSA:UK Health Security Agency)が行った大規模調査で驚きの結果が報告されました。

※英国国内での大規模調査。日本人系の人種とは結果が異なる可能性があります。

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SARS-CoV-2 variants of concern and variants under investigation in England, UKHSA, Dec 31 2021

少しオーバーに言うと、

  • オミクロン株に対してのワクチン有効率は比較的短期間しか持続しない。
  • モデルナの方が効果高いよ。

という結果が示されています。

 

こちらは1,2回目にファイザー製(BNT162b2)を接種し、3回目にファイザー製(BNT162b2)もしくはモデルナ製(mRNA-1273)接種した検体のデータです。

(巷でいう「ファファファ」or「ファファモ」です。)

まずパッと見てわかるのが、デルタ株と比較してオミクロン株に対するワクチン有効率(VE)の減少幅がかなり大きいです。

デルタ株に対しては2回目接種後2-4週目でVE:90%ですが、オミクロン株では初めからVE:60%と低値スタート。

その後徐々にVEは低下するもののデルタ株に対しては25週間+(5ヶ月以上)でもVE:60%以上をキープ。

一方、オミクロン株では20週目(4ヶ月)でVE:10%まで急速に低下します。

さらに3回目接種後の経時的変化も結果が示されています。

3回目モデルナでは接種後2ヶ月でもVE低下はわずかですが、

3回目ファイザーでは接種後2ヶ月でVEが1.5割減と急降下している結果が提示されました。

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SARS-CoV-2 variants of concern and variants under investigation in England, UKHSA, Dec 31 2021

続いてワクチン接種回数・接種後期間と入院リスクに関する結果です。

Tabel5.ではデルタ株とオミクロン株の入院リスクのハザード比が示されています。

デルタ株と比較して、オミクロン株感染での入院リスクが高く出ています。

全ての接種回数・接種後期間でオミクロンのハザード比は約3倍程度高い

1回目接種1ヶ月はオミクロン株に対する予防効果が比較的弱いと考えられます。

Tabel6.ではオミクロン株のみの結果で、入院リスクに対するワクチン有効率(VE)の結果が示されています。

やはり、各接種回後2-24週が最も効果が高いことが示されています。

 

まとめとして、今回の大規模調査で以下のことが示唆されました。

  1. デルタ株までは予想通りワクチンの予防効果は接種後6ヶ月維持できてそう。
  2. オミクロン株では2-4ヶ月程度しか予防効果を維持できない可能性がある。
  3. オミクロン株に対しても3回目接種の予防効果は高い(どれくらい維持できるかは不明)
  4. 3回目モデルナ接種はVEの高値持続期間がファイザーより長い可能性がある。

このようなことが読み取れます。

日本人のコロナ抗体IgG価の推移

目線を日本国内に戻します。

筆者のいるような大病院では治験のような感じで、ワクチン接種をした職員のコロナ抗体IgGの抗体価を定期的に測定しています。

いわゆる、ウイルスと戦う中和抗体がどれくらいの量あるか。という話です。

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接種前後・感染後の抗体価の変化(https://smartdock.jp/contents/inspection/is008/より、元引用:千葉大病院プレスリリース)

コロナ抗体IgG(U/mL)の基準値は

  • 0.8U/ml未満で陰性
  • 0.8U/ml以上で陽性
  • 15U/ml以上で十分な中和抗体あり
  • 250U/ml以上で高力価

今のところこんな感じです。

陰/陽性というのは感染の有無ではなく、

抗体の検出がポジティブかネガティブかということです。

引用させていただいたデータでは、

2回目接種後もしくは既感染後の1回以上接種で十分な抗体価を獲得できていることがわかります。

 

で、これを先ほどのUKのデータのようにどう推移していくかを見た論文がこちら。

www.medrxiv.org

横浜市立大学のチームがまとめた、ファイザー製ワクチン2回接種後6ヶ月時点での抗体価調査です。

このように接種後3週間程度から徐々にIgGが低下はするものの、接種後6ヶ月を経過しても依然十分な抗体価をキープできていることがわかっていきました。

ちなみに、同僚などの結果を見ていると、

  • 2回目接種後-3ヶ月目:2,000 U/mL (±1,000 U/mL程度)
  • 2回目接種後-6ヶ月目:700 U/mL (±200 U/mL程度)

くらいが多いです。男女差はあまりなさそうでした。

というわけで日本人の場合、接種後6ヶ月以上経過しても抗体価自体は十分量ある傾向にありそうです。

ただし、抗体価の量と感染や重症化の頻度の相関関係は不明ですので注意が必要です。

総括

新型コロナウイルスワクチン接種について忘備録色強めに記録していきました。

1,2回目でさほど副反応が出なかったので、3回目でしっかり出て少し驚きました。

同時に、自身の場合、頭痛がかなり辛くて;;

元々偏頭痛持ちなのですが、とにかく辛くて、発熱・関節痛よりも頭痛のせいで一日寝込んでた感じでした。

改めて健康であることのありがたみを感じました。

余談で出したデータからは、これほどまでの短期間でワクチンに抵抗するような変異株が登場したことについては種の進化の凄さを思い知ることとなりました。

しかし、既存のワクチンを定期的に接種することで、一定の予防効果が得られていることもわかり、ワクチン+飲み薬で周知のインフルエンザウイルスのような対応になっていく日が近づいてきているなと実感しています。

今回もワクチンの予約が大変そうですが、上記の報告から、接種する場合、製薬会社にこだわる必要は確実にない。と思うので「予約取れる日」を優先されるのが吉かもしれないです。(大規模会場は現状モデルナだけだけど。)

starwave-disneyandtravellife.hatenablog.com