StarwaveのDisney&Hotels Life

ディズニーとホテルステイが趣味の夫婦が綴る宿泊記

コロナに感染しました。+ご報告。

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表題の通り、ついにCOVID-19に感染しましたので、記録していきます。(過日です)

SARS-COV2 (アフロ)

目次

 

きっかけ

ある平日の夕方、勤務する院内の感染対策室から

「先生、実は午前に診察された入院患者様がコロナ陽性になりまして...」

まぁこういう連絡はたまーにあるのですが、続けて

奥様が周産期の妊婦さんと伺っていますので、今回はPCR受けて頂きたいのですがどうでしょうか。」

と。

そう。実はこの時まさにその週に出産を控えた妻とまだ同居しており、

病院・保健所的にも、やはり一番感染させてはいけない妊婦への配慮は必須。

ということで翌日、自身初となるPCR検査を受けることとなりました。

後述しますが、今回のケースは本来PCR不要・自宅待機不要の症例なのですが、

事情を鑑みて、費用負担の発生はありませんでした。

 

PCR検査

PCR検査機器(Takara bio商品HPより)

翌日朝に勤務先でPCR検査を実施。

鼻腔ぬぐい式を初体験。

あのズボッ&グリグリはツーンと痛いわぁ....

実はこの日の朝から軽い咽頭痛が出てしまっていたため、その旨申告したら、

その日は出勤停止に。(一応自家用車で移動)

予定通りに同日15時に結果の連絡があり、

陽性

でした。

 

その後の対応

潜伏期間と発症間隔など(日本環境感染学会ガイドラインより)
発生届

コロナ陽性になるとPCR検査を実施した施設から陽性者の現住所の所管保健所へ発生届が提出されます。

以降は保健所と陽性者が直でやりとりを行うこととなり、陽性者が何か能動的な行動をする必要はありません。

家族

陽性になる前日、PCR検査を行うことになった時点で、家族は同じ県内の実家に疎開

(この時は自分も症状がなく、まさか陽性とは思っていなかった)

陽性とわかってからは、かかりつけ病院で濃厚接触者として、妻・子がPCR検査を実施。Day4までに両者の陰性が確認されました。

職場

とにかく関係各所に電話かけまくりました。

幸い関係したすべての医療機関で関与した者の追跡が可能性で、新規陽性者および自分を陽性者とした濃厚接触者はいませんでした。

 

症状と隔離期間

症状

30代男性、基礎疾患なし、ワクチン3回接種済(最終接種:2022年1月)

症状は咽頭痛のみ。(体温はずっと36.5度前後)

発症2日目が最もつらくて、唾を飲み込むのが痛かった。

発症5日目で無症状に。

隔離期間

陽性者の隔離期間(大阪市より)

隔離期間は「症状あり」のため、発症日をDay1(今回は咽頭痛が出た日=PCR受けた日)として、全10日間。

Day11にPCR検査陰性となったら翌日から解除(=職務復帰)となります。

僕も陽性者になるまで勘違いしていたのですが、Day11は解除日ですが、「PCR検査に行っていい」という意味の解除なので、職務復帰はDay12から。

つまり、ほぼ2週間仕事できないんです。(Ct値30以下の陽性なら再隔離)

(Ct値:Cycle Threshold 値が大きいほどウイルス量が少ない)

www.pref.kumamoto.jp

現在、一般的には隔離解除後のPCR検査は不要のことも多いようです。

今回、筆者が解除後PCRがマストだったのは院内ルールだったようです^^;;

濃厚接触者の扱い(福岡市より)

濃厚接触者については、ぶっちゃけ職業によって待機期間が分かれます。

我々、医療従事者やエッセンシャルワーカーについてはDay4の抗原検査陰性ならDay5から復帰。

それ以外の方は検査の有無に関わらずDay7まで自宅待機で、Day8から復帰です。

これ、我が家のように検査できた者についてはもう少し待機期間短縮していいと思うのですが...

医療従事者用抗原検査セット

ちなみにPCR陰性だった時用に、「立ち会い出産前に使ってください」とのことで、抗原検査キットを受け取っていました。(結局陽性だったので返却)

妊娠検査薬と同じ原理です。無症状の場合は偽陰性率高めです。

隔離中の生活

PCRをしてくれた医師から「Day10まで自宅待機ね」

って言われて、うんうん、って思っていたのですが、

妻から、「ホテル療養できないの?」って聞かれて。

保健所に確認したら

「ホテル療養は満室な上、重症リスクの高い方の待機場所として利用しているので、急変がない限りは自宅待機でお願いします」

ということでしたので、疎開中の家族には申し訳ないですが、一人ぼっちの自宅待機です。

基本的には元気なので、毎日大掃除したり、溜まった録画見たり、本読んだりと、そこそこ動いていました。

もちろん、帰ってきた家族が少しでも安心できるように、家庭内隔離と同じ対応で、常にマスク着用、寝室を使わない、使用した部分の毎度の消毒は欠かしませんでした。

自治体の食糧支援例

ところで、Day3くらいに保健所から速達で「自宅療養の過ごし方」というマニュアルが届きました。

その中に、無料の食料支援のお知らせが入っていて、これはすごいボリュームだ!!

と、思ってネットで申し込みを進めましたが、

  • 自分や親族、知人に依頼して、食料品を確保できない。
  • 生協やネットスーパーなどの宅配サービスが利用できない。

のチェック欄があり断念。

世帯持ちはハードル高めのサービスです。

(我が家は生協さんで毎週1週間分の食料が届くので、籠城は何日でも可能)

自治体によってサービスの有無・内容は違うと思いますが本当に必要な方にとっては心強いものかと思います。

www.coop-takuhai.jp

どこで罹患したのか?

さて、今回陽性とわかったきっかけは接触した患者が陽性となったからですが、

フルPPEで接した患者から移るとは考えにくいし、接触翌日から症状が出るのも早すぎる。

フルPPE例(日本環境感染学会ガイドラインより)

ちなみにPPEとは個人用防護具/PPE: Personal Protective Equipmentのことで、

当科の診療は、患者が誰であろうと上記のようなPPEテクニックを行なっています。

(エプロンは半袖ですが)

暴露リスクと対応(医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド第3版)

この場合、上記図のように「低リスク」となり、隔離不要の自己管理となります。

この図ちょっと古いので、最新版だと以下のような記載があります。

1.ワクチン接種完了者(2 回目の接種後 14 日間経過している場合)は、ある程度の免疫を獲得し二次感染が抑えられている状況と考えられるため、勤務外や院外を含めて曝露の機会があったとしても、必ずしも濃厚接触者とする必要はありません。(...中略)基本的な感染対策を実施した上での勤務の継続は可能と考えられます。

医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド第4版)

2.医療従事者が家庭内感染等により濃厚接触者となった場合、無症状であり、毎日業務前に検査(PCRや抗原検査)を行い陰性が確認されていることなどを条件に就労を認める判断を示しています。

  (厚生労働省)

と、最近では基本的には出勤停止にはなりません。

では、どこから罹患したのか。(スタッフからの感染は除外済)

周産期で職場と家の往復だけだったし、特別変わったこともなかったし・・・

はい、思い当たることが何一つなく、完全に感染経路不明症例です。

国民の約8%が既に感染しているCOVID-19、どこだか知らないけど、本当にすぐそこにいたんだな、かかる時はかかるんだな、と実感しました。

余談

不幸中の幸い

何度も言いますが、今回はたまたま陽性者に接触したからPCRを受けることができ、発覚しました。

そうでなかったら、「寝冷えで風邪ひいたか」程度の症状でやり過ごしてしまい、家族や職場で感染を拡散していた可能性が高かったです。

特に、コロナ陽性周産期妊婦は陽性とわかった時点で帝王切開。新生児とは10日間会えません。

そして、職場で広めてしまった場合、診療科が数日間停止することで生じる損失を考えたら恐ろしいです。

幸い、濃厚接触者はおらず、家族もPCR陰性。

妻は無事自然分娩で出産することが出来ました。

家族にはかなりのお叱りを受けものすごい心配をかけましたが、まさに不幸中の幸い、でした。

隔離解除後の生活は(熊本市HPより)

総括

周りに迷惑かけるだけの病

国内感染状況(6月2日時点)(Yahoo!JAPANより)

 

国民の約8%が既に罹患しているCOVID-19。

コロナが流行し出して早3年目だし、「そろそろ罹るかな」と思っていた矢先、個人史上最悪のタイミングでの罹患となりました。

今回は幸い軽症中の軽症で済み、周りに感染させることもありませんでした。

しかし、陽性になるとは知らず疎開させた家族を受け入れた親族は、濃厚接触者の濃厚接触者となり、仕事に支障を出してしまい、さらに妻子の面倒まで単独でお願いしてしまう形となりました。

もちろん立ち会い出産は叶わず、出産・入院は妻1人で耐えなければなりませんでした。

職場はほぼ2週間出勤できなるので、その間の代診や当番の調整で苦労させてしまい、何より、医療者である自分が感染したことで病院や患者へ心配をかけてしまいました。

国民の8%は多いですが、逆に90%以上の国民はまだ罹患していないということで、少数派は少数派。なので、実は職場や親族の中でコロナ陽性となったのは自分が初でした。

それまでイメージはできても実際どういう支障が出るのか体験したことなく、こんなに大変なのか、と。

軽症の場合は、本当に周りに迷惑かけるだけの病で、療養も半分すぎて症状なくなるとただただ申し訳ない気持ちで押しつぶされそうになりました。

 

しかし、周りに拡散させてから陽性とわかってからだともっと大事になるので、

熱がなくても、体調に異変があればすぐにPCR検査を検討されることをお勧めします。

 

ご報告

最後にご報告です。

本文中でも度々記載のある通り、我が家に第2子が誕生しました!!!!

しばらくは新生児の対応に追われ、ホテルステイはできないので、

以降、更新をしばらくお休みします。

またホテルステイができるようになったら、再開しますので、次回更新を楽しみに、しばしの期間お待ち頂けますと幸いです。

 

2022年6月吉日

 

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