ディズニークルーズライン(DCL)の第5の仲間として建造中であることが知らされていた、
ディズニー・ウィッシュ級の1番船「Disney WISH」の処女航海が2022年6月9日であることが発表され、いよいよ2021年5月27日よりDisney WISHのカリブ海航路の一般販売が始まりました!!
今回は、DCLの新造船: Disney WISH号の気になる客室、設備についてわかっていることと、開発が進められている第2のプライベートアイランド: Lighthouse point(ライトハウスポイント)についてまとめていきます。
目次
- Disney Cruise Line(DCL)
- Disney WISH
- Lighthouse point
- 総括
Disney Cruise Line(DCL)
ディズニークルーズライン(DCL)はディズニグループの客船部門。
主にバハマ航路、アラスカ航路、地中海・欧州航路でクルーズ事業を展開。
現在保有している船舶は以下の通り
ディズニー・マジック級(総トン数 83,338トン)
- ディズニー・マジック(Disney Magic)(1998年竣工)
- ディズニー・ワンダー(Disney Wonder)(1999年竣工)
ディズニー・ドリーム級(総トン数 129,690トン)
- ディズニー・ドリーム(Disney Dream)(2010年竣工)
- ディズニー・ファンタジー(Disney Fantasy)(2012年竣工)
これまで以上の4隻体制でしたが、2019年に新たな仲間が増えることが発表されました。
Disney WISH
2019年にDCLがディズニー・ウィッシュ級の新造船計画を発表。
2021-2025年の間に同級の姉妹船を計3隻新造し、DCL全体として7隻体制になることが明らかになりました。
その第1号船となるのが、2022年処女航海が決定した「Disney WISH」です。
[概要]
- 総トン数: 135,000トン (ドリーム級よりちょいデカイ)
- 全長: 340m (ドリーム級とほぼ同じ)
- 定数: 約3500人 (ドリーム級とほぼ同じ)
- 客室数: 1254室 (ドリーム級とほぼ同じ)
- 客室内訳: 90%がオーシャンビュー、うち877室(70%)がベランダ付き、120室(10%)が内向き、451室がコネクティングルーム対応、76室がコンシェルジュフロア
と、規模としてはバハマ航路で日本人にもお馴染みのドリーム級とほぼ同じですが、総トン数がちょっと大きくなっているので中身のキャパは大きくなっているはず。
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[テーマ]
WISHのテーマは「Enchantment (魔法にかけられて)」
そもそも計画段階での船名がそれになる予定だったほどテーマに強いこだわりがあるそう。
乗船時に乗客を出迎えるGrand Hallは「シンデレラ」をモチーフに「Enchantment」を表現した、これまでのどの船にもない、新しい煌びやかさがあります。
後述しますが、WISHはDCLでは初めて、ディズニープリンセスをモチーフにした客室や船内設備のデザインが取り入れられており、船尾の船名の部分にはラプンチェルが採用されました。
船尾にディズニープリンセスが採用されるのは初めてです。
[客室]
それでは客室を見ていきます
Normal Stateroom (一般客室)
客室のパターンとしてもっとも多いNormal StateroomはこれまでのDCL客船と変わらぬレイアウトですが、ディズニープリンセスの「Enchantement」をコンセプトに従来船とは雰囲気の違ったインテリアとなっています。
トランクベッドを展開すると、天井にフェアリーゴッドマザーの星座が登場。
DCLのウリである「全室、バス・トイレ別」は健在で、少しでも快適に使えるようアップデートされているとか。
その他客室設備としては特筆するのは、ベッド下収納、USB-C端子ポート、43インチテレビ。嬉しいことに収納能力がアップしたそうです。
ちなみにドリーム号はこんな感じ。↓↓
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Concierge Stateroom (クラブフロア)
コンシェルジュフロアはいわゆるクラブラウンジアクセスのついたお部屋。
一番安いお部屋でも、一般客室の2倍のお値段します。
コンシェルジュフロアのお部屋は既存船の約2倍となる76室の設定。
広さは同じですが、一般客室よりもちょっとランクアップな内装のお部屋になります。
テーマは、ラプンチェル。
コンシェルジュフロアとしては初めてブリッジ上(船首の操舵室直上)にベランダ付きのお部屋を設定(7室)し、艦長になったかのような大パノラマの景色を我が物にできるそう。
コンシェルジュラウンジ(クラブラウンジ)は従来の3倍にも拡張。
バー、キッズエリア、専用のサンデッキに2つのプール(ジャグジーと浅めの)を備え、コンシェルジュフロアに宿泊している乗客だけのプレミアムでプライベートな時間を過ごせるとのこと。
Suite room (Concierge level)
DCLのスイートルームは全てコンシェルジュフロアに属します。
スイートルームのうち18室は1ベッドルームの客室で、一般客室2つ分の広さに、独立したリビングルーム、ウォークインクローゼット、43インチのテレビ2台、そしてシャワー、バスタブ、トイレ別があります。
写真のお部屋はリトルマーメードがテーマの様子。
Royal Suite (Concierge level)
で、ここからちょっとおかしくなってくるのですが、
ロイヤルスイートは2階建てです。
160平米、最大6名収容の巨大スイートルームです。
1階がリビングルーム、螺旋階段で上がった2階にはベッドルームとウェットエリアは2つずつあります。
眠れる森の美女がテーマの全4室で、Princess Aurora Royal SuitesとBriar Rose Royal Suitesが2部屋ずつです。
Wish Tower Suite (Concierge level)
で、ロイヤルスイートを上回る、1室限定のスイートがあります。
その名も、Wish Tower Suite
どこにあるかというと...
ファンネル(煙突)の中にあります!!
意味わからないですよね。
2本あるファンネルのバウ側の中が丸っとスイートルームになっているんです!
185平米、最大8名収容
2つのメインベッドルーム、キッズルーム、ベッドルームにもなるライブラリー、4.5つのバスルームを備え、壮大なリビングルームの隣には、オープンダイニングエリア、大きなパントリー、バーまであります。
専用のバトラーが付き、移動は専用のエレベーターを利用するなど、最上級のお部屋にふさわしいVIPなおもてなしが待っているそう。
バスルーム4.5個てどういうこと?って感じですよね。
2家族で割り勘したらいつかは泊まれるかな...
こちらのタワースイートはモアナがテーマ。
一番カリブ海航路のイメージにしっくりくるインテリアで個人的に好きです。
2021年秋にドイツの工場で建造中のWISHの写真が公開されました。
WISH Tower suiteであろう模擬ファンネルが写っています。
・・・デカイ。。。
「客室」というにはデカすぎる。
現物が出来上がるのが楽しみです。
2022年2月18日 UPDATE!!
2022年2月11日にドイツの造船所にてDisney Wishの進水式が行われ、完成形の全貌がお披露目となりました!!!!
キャプテンミニーがプレゼンテーターを務めたとのこと。
シアターのミュージカルでもキャプテンミニーメインの演目があるので、やはりプリンセスが主役のWish、他船と違ってミッキーではなく"キャプテンミニー"がメインなのか?
全貌が見え、現実味が増すと一気にワクワクが高まりますね!!!!
[レストラン]
タワースイートに唖然とした客室から話題を変えて、レストランを見てみます。
こちらもWISHから初めて採用されるレストランづくし!
Arendelle: A Frozen Dining Adventure
アレンデールは、ディズニー初のアナと雪の女王をテーマにした劇場型ダイニング。
エルサ、アナ、クリストフ、オラフなどの人気キャラクターが登場する臨場感あふれるライブ・エンターテイメントと、北欧の影響を受けた料理で、アナ雪の世界観の中で食事を楽しめます。
多分ドリーム級でいう、Enchanted Garden的なところ。
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Worlds of Marvel
Worlds of Marvelは、アベンジャーズのアクションミッションに参加しながら食事を楽しむ、体験型のシネマティック・ダイニング。
マーベル・シネマティック・ユニバースにインスパイアされた料理を提供・・・とあるのですが、どんな料理なんだろう?
多分ドリーム級でいう、Animator's Palate的なところ。
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1923
1923はウォルト・ディズニー・カンパニーの創業年。
ウォルト・ディズニー・カンパニーのレガシーやアニメーション黄金期を讃えるエレガントなレストランです。カリフォルニア料理を進化させた料理を楽しめるとのこと。
多分ドリーム級でいう、Royal Palace的なところ。
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[その他有料のレストラン]
DCLのクルーズ料金はクルーズ中の全ての食事代が含まれていますが、追加料金を支払うことで利用できる、有料レストランもあります。
WISHは以下の3店舗が利用できます。
美女と野獣がテーマの「The Rose」
DCL既存船でお馴染み「PALO」
シンデレラがテーマの「Enchante」
どれもワンランク上のクルーズ体験ができそうで、魅力的ですね!
[バー]
既存船では特にディズニー感のなかったバーも、スターウォーズがテーマに!!
スターツアーズに参加しながらお酒を楽しめるそうです!!
めっちゃいいじゃん!
[オセアニアクラブ (こども専用エリア)]
航海中は対象年齢しか利用できないオセアニアクラブというこども専用エリアがあります。
このエリア、WISHではめちゃくちゃ進化しています!
マーベルの世界観に没入できる「マーベル・スーパーヒーロー・アカデミー」
Rapunzel's Art Studio、Belle's Library、Anna and Elsa's Sommerhusの3つのプリンセスエリアでお絵かき、読み聞かせ、ロールプレイングが楽しめる「フェアリーテイル・ホール」
パークスのアトラクションのような、ゲーセン「イマジニアリングラボ」
この3つのエリアがオセアニアクラブの中にあり、3-12歳の子供が楽しむことができます!
大人もここで遊びたいよ!!
このほか、他DCLでもお馴染みの、Edge(11歳~14歳)とVibe(14歳~17歳)も設置。
また、生後6カ月から3歳までゲスト用の託児所(別料金)もちゃんとあります。
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[プール]
船内施設で一番変わったのはやはりプールではないでしょうか。
ドリーム号にもAqua Duckというチューブタイプのウォータースライダーはありますが、
WISHに設置されるAquaMouseというウォータースライダーは、
ディズニー公式アトラクションです!!(公式PRより)
どういうことかというと、Disney Channelで放送していた「The Wonderful World of Mickey Mouse」という番組をテーマにしたライド型のアトラクションとして用意されるらしく、スプラッシュマウンテンよろしく、ゴムボートに乗って、約230mのチューブの中を流れながら、いろんな特殊効果によって、同作品の世界観に浸れる、そういうアトラクションになっているとのこと。
うん、なんか楽しそう!!
ちなみに筆者はこの作品を今は亡きD-Lifeという衛星放送でリアルタイムで観ていました!
もう一つ、新設のプールとして、キッズ専用のトイストーリー・スプラッシュゾーンが設置されるとのこと!
近くには小さなファミリーウォータースライダーや家族で休憩できるスムージーバーがあるそう。
さらに既存船と大きく違う点として、今までデッキ中央に長方形のプールがデン!と1個あったのが、2デッキに渡って大小6つのプールが点在するタイプに変わりました!
これはこれでありかも。
従来の中央プールはデッキ開催のショーの時は板を貼って客席にしていたので、結構な頻度でクローズしていました。
それが、中央はプールがなくなりずっとサンデッキとして利用できるので、デッキ開催のショーの時はそこをそのまま客席として利用し、ファンネルビジョン側のプールだけ、ステージとしてクローズ。後ろのプールは多分そのままショーの最中も利用可。
しかも段々になっているのでショーの見やすさも格段にアップしそう。
日本人でプール入りながらショー見るゲストは少ないと思うけど(笑
既存船でもお馴染み、18歳以上専用プールのQuiet Coveは健在。
ですが!
インフィニティープールが新設されました!!
流行りのやつだわー、絶対に映えるわー。
[エンターテイメント]
最後にエンタメ系ですが、もうこれ見るために乗船する人も多いんじゃないかと思います。
ブロードウェイスタイルの本格的なディズニー舞台が楽しめる「The Walt Disney Theatre」はWISHにもあります!!
その他、小プログラムの会場となる「Luna」、次世代型スポーツアリーナ「Hero Zone」、ディズニー作品を上映する映画館などがあるそうです。
2022年3月15日 UPDATE!!
Disney Wishのウォルト・ディズニー・シアターで上演される演目が"リトルマーメイド"と"Disney Seas The Adventure"に決まりました!!
"Disney Seas The Adventure"はディズニー作品の名曲てんこ盛りのミュージカルとのことで、有名どころのキャラ総出演のようです!!
Lighthouse point
現在、DCLはバハマ航路上にプライベートアイランド:Castway cay(キャスタウェイケイ)を所有しており、島内滞在中は様々なアクティビティが楽しめます。
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で、新造船3隻増えることにより、キャスタウェイ・ケイのキャパがオーバーすることを危惧して、開発が計画されているのが、第二のプライベートアイランド:ライトハウスポイントです。
場所はキャスタウェイケイからだいぶ離れて、ナッソーよりもさらに南。
エルーセラ島という細長い島の南端部をディズニーが買い上げて開発しよう、という計画。
キャスタウェイと違うのは、完全なプライベートアイランドではない、という点。
ここがかなり高いハードルで、開発に先立った膨大な環境評価がなかなか終わらないのと、環境団体からの反発を受け、2022~2023年開業予定ではあるものの、未だ着工していません。
予定されている開発エリアは結構広大そう。
ディズニー側もなるべく環境保全をするよう努力する表明を出しており、キャスタウェイと違って、桟橋は岩礁を避けたずーーっと沖の方。
多分、確実に、船と島内はカート移動。
ちなみに完成予想図はこんな感じ。
キャスタウェイとはだいぶ違う雰囲気になるみたいです。
監修は、アニマルキングダムやハワイのアウラニを手がけた、ジョー・ロード氏。
言われてみればそんな感じがすっごいしてきますよね。
島内には、ビーチはもちろん、ロープウェイ、トレッキングコース、ウォーターパーク、伝統芸能の舞台、レストラン、スパなどが設置される予定で、絶対1日じゃ遊びきれない予感。
うまいこと開発が進んで、開業となったら1度は訪れてみたいです。
総括
DCLの新造船:Disney WISH号と第二のプライベートアイランド:ライトハウスポイントについてわかっていることを解説してきました。
WISHについては現役最新のファンタジー号が就航してから10年目で投入される新造船ということでその進化がすごすぎて、「早く体験したい!!」という気持ちでいっぱいです。
昨今の情勢的に厳しいクルーズ業界ですが、先行投資と考えて、新しいプロダクトをどんどん出して、これからも楽しませて欲しいと思います。
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[参考資料]
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