即位の礼、大嘗祭の終了を報告する「親謁(しんえつ)の儀」に臨まれるため京都に行幸された天皇皇后両陛下の御列(車列)を見ることができました!
バッドポジション&曇天で写真ブレブレですが、忘備録として色々記録しておこうと思います!
目次
- [親謁(しんえつ)の儀]
- [御列]
- [御料車にもナンバープレートがある?]
- 現在「皇ナンバー」は全10両分登録
- [予備はあるの?]
- [地方への回送方法は?]
- [移動コースは?沿道の様子は?]
- [余談]
[親謁(しんえつ)の儀]
皇位承継に関するすべての祭儀が無事に終了したことを報告する儀式
2019年11月21日〜23日
三重:伊勢神宮
2019年11月27日〜28日
(今回は28日午前、明治天皇陵へ移動される御列を見ました)
[御列]
今回の車列編成は以下の通り(ざっくりです)
- 白バイ(府警):最先頭、赤チョッキ着用
- 3分前パトカー(府警)
- 白バイ(府警)
- 1分前パトカー(府警)
- 警護指揮者府警(府警):クラウン
- 白バイ(府警)
- サイドカー(黒バイ)(宮内庁)
- 皇1(宮内庁):天皇皇后両陛下御乗用、センチュリーロイヤル
- サイドカー(黒バイ)(宮内庁)
- 警護車両(府警):レクサスLS600
- 白バイ(府警)
- 供奉車(くぶしゃ)3台(宮内庁):宮内庁随行員乗車、旧センチュリー
- 白バイ(府警)
- ハイエース:随行員用?
- マイクロバス:随行員用?
- 予備のサイドカー:護衛官不在
- 観光バス2台:報道陣用
- 皇5(予備)(宮内庁):センチュリーロイヤル
- ハイエース:府警、警察官乗車
- マイクロバス:府警、警察官乗車
- エルグランド:府警
- クラウン(府警)
- パトカー2台(府警)
- 機動隊バス(府警)
- 白バイ(府警):最後尾、青チョッキ着用
・・・長いです。
一般御公務や国体など重要行事を上回る、格式の高い皇室行事のため車列が豪華です。
No.5~No.15くらいが天皇陛下関連の車列で、その後ろに報道、警察と同行者の車列が続く印象でした。
黒バイと皇1のセットはこんな時でないと見ることができないので貴重でした!
こちらが特別なときにしか見られないサイドカー!
祝賀御列の儀の際に新調したらしく、1台3530万円で調達したと話題になっていましたね!
皇族の方をしっかり護衛できるよう、護衛官の乗る「船」が車列の左右で別々の方向についています。
車両はホンダのバイクがベースとのこと。
天皇旗と菊の御紋が眩しい!
雅子様のにこやかなお顔が印象的でした!
両陛下の前に乗られているのは侍従長
両陛下に手を振りながらの撮影でしたのでこのショットでやっと;;
こちら、センチュリーロイヤルという皇室特注車両です。
見た目の通り、スペックがものすごく、全長は6m超え!
お値段は皇1が約5,250万円、皇3,5が約9,450万円と言われています。
前後を走るクラウン、レクサスがとっても小さく見えます。
京都市内ではちょくちょくみかけるレクサスの警護車両。
助手席側のサイドミラーが二つ付いているのとルーフに2本アンテナ(orトランクに2本ほど)が付いているので素人目でも普通じゃない感あります。
[御料車にもナンバープレートがある?]
こう見えて法律に従って、ナンバープレートと車庫証明(リアガラス)が付いており、ちゃんと車検も受けているそうです。
行事で利用される際は「皇ナンバー」、通常公務・私用の場合は「品川ナンバー」が取り付けられるらしいです。
この「皇ナンバー」あまり馴染みがないですが、御料車のフロントグリルとトランク左下の2箇所にひっそりついています。
これが一般的なナンバープレートと同じ役割を担っているので、「さすが天皇陛下の車はナンバーなくても走れるんだ!」っていうのは間違いです。
こう見えてちゃんと前後にナンバープレート付けて走ってます^^
現在「皇ナンバー」は全10両分登録
- 皇1:センチュリーロイヤル・天皇皇后両陛下専用
- 皇2:センチュリーロイヤル・寝台(霊柩車)
- 皇3、5:センチュリーロイヤル・国賓用(皇4は欠番)
- 皇6:センチュリー
- 皇7:未登録
- 皇8:センチュリー
- 皇9:新型センチュリー
- 皇10:センチュリーオープンカー
- 皇11:センチュリー
- 皇12:センチュリー
(筆者調べ、国の財政を理由に保有台数は減少傾向にあるとのこと)
このセンチュリーロイヤルというのが、今回も使用された、リムジンタイプのセンチュリーで、一般販売されていないモデルとのこと。
そして皇10は祝賀御列の儀で使用され話題になったあのオープンカーです。
starwave-disneyandtravellife.hatenablog.com
[予備はあるの?]
要人輸送の基本として、本務機材が故障した時のために全く同じ仕様の機材を複数台同時に運用される場面は多々あります。
首相専用車や政府専用機がそれです。
御料車の場合先ほどの通り1〜12まで順に割り振られているので、皇1が2台という状況はなさそうです。
その代わり、見た目が同じ皇3、5が予備として使われているようです。
(伊勢行幸の際は皇1に天皇陛下、皇3に皇后陛下、皇5が予備でした。)
[地方への回送方法は?]
これだけたくさんの車両、今回の地方行幸のようなときどうやって回送しているんだろう?って気になって調べてみました。
立派な車だし目立つし、多分貨物列車orトレーラーかな?って思っていたら・・・
驚きの、
自走で陸送
今回の予備車のように前後と側面の菊の御紋が外された状態で目的地まで自走で先回りしているようです。
今回は伊勢行幸との間隔が短かったので伊勢から直接回送されていたかもしれません。
[移動コースは?沿道の様子は?]
●移動コース
天皇陛下の場合、京都行幸の際の定番コースは京都駅〜京都御所です。
ほとんどの場合、京都駅八条口〜東大路通〜五条通り〜川端通り〜丸太町通り〜京都御所の順で移動されいる印象です。
●沿道のルール、雰囲気
皇族の方々がお通りになられる際は決められた枠内でのみ立ち止まって御列を見ることができます。(以降、観覧エリア)
それ以外の場所は立ち止まれませんし、御列も普通のスピードで走り去ってしまいます。
皇族の方々は観覧エリア付近でのみ車速を落とし、窓を開け、手を振ってくださいます。
観覧エリアは出発地から到着地まで人が立入れる場所であれば小まめにある印象。
沿道警備担当の警察官がエリアごとにかなりの人数いるので詳しくは現場の方に聞くのが吉です。すごく優しく教えてくださいます。
政府要人と違い、皇族の沿道警備は威圧感がなく、むしろフレンドリーなことが多いです。
今回もこんな風な指示がありました
まもなく御列が通過します!天皇皇后両陛下は皆様がぎゅっとまとまっている所を見ると特に車速を落としてゆっくり通過してくれます!両陛下をじっくり見るために横に広がらず2列でぎゅっとまとまりましょう!!
・・・DJポリスさんではありませんが、ディズニーのキャストに転職されても即戦力なりそうなユーモアある言葉!!
何度か皇族の方を見るために沿道に行ったことがありますがいつもこんな感じです!
当然指示も入りやすく、終始安全で和やかな沿道でした^^
言われてみれば、横に長ーく人が立っている箇所と、今回筆者がいた場所のように5m程の枠内に人がぎゅっとまとまっている箇所では、後者の方が車速がゆっくりな気もします。
[余談]
筆者が前回両陛下をお見かけしたのはちょうど2年前に一般公務で京都に来られたとき、同じ川端通ででした。
この時はまだ皇太子時代で、旗も皇太子旗、お車も御料車ではないですね。
代替わりされてますます激務になると思いますが、何よりお体を大事になさってほしいと願っています。
Youtubeに今回の御列のわかりやすい動画がありました!